探偵Lの映画ブログ

カナダ在住の映画&ドラマオタクが探偵気分で映画をレビューするブログ

映画『ブラック・ウィドウ』ナターシャのリバイバル!大迫力のアクションとビター&スイートな過去との再会。

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MCUをずっと追ってきたファンとして、これを観てしまったら一つの時代の終わりを認めることになるような気がして迷いもあったけど…

結局待てず。 笑

 

勝手にナターシャがアベンジャーに加わる前の話だと思っていたら、アベンジャーとして有名になった後に過去と対峙するストーリーだった。

 

ブラック・ウィドウは元々謎の多いキャラクターだったし、特に家族や過去のことはアベンジャーズ内でも詳しく触れられることはなかったから、今回の作品ではあえて家族(仮)を集めた作品にしたのかな。

 

とにかくアクションの迫力は凄かったし、女性戦士たちがみんな美しくてかっこいい!!

アレクセイうらやまし。笑

 

 

 

 

あらすじ

ブラック・ウィドウの前に突如現れた“妹”エレーナ。
姉妹は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知ったことで命を狙われる。
唯一の味方は、かつて組織が生み出した“偽りの家族”だけ。
だが、この家族の再会によって、レッドルームの恐るべき陰謀が動きだす!
ブラック・ウィドウの作られた過去との戦いが、世界の命運を握る。

作品・キャスト情報|ブラック・ウィドウ|マーベル公式より

 

 

キャスト

ナターシャ(ブラック・ウィドウ)【スカーレット・ヨハンソン】

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レッドルームで訓練を受けてきた暗殺者でアベンジャーズの創設メンバー。

 

クールでセクシーなエージェントを相変わらず美しく演じたスカーレット。

これで最後かもと思うと悲しいけど、最後まで彼女の存在感の大きさを見せつけられた作品だった。 ありがとうブラック・ウィドウ!!

出演作:『ゴースト・イン・ザ・シェル & GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』、『LUCY/ルーシー』など

 

エレーナ【フローレンス・ピュー】

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ナターシャの”妹”。

ドレイコブのもとで働くレッドルームの暗殺者”ウィドウ”。

 

”ザ・妹キャラ”な彼女のキャスティングは正解だったと思う。 SNSで見るフローレンスの自然体な姿が役にも現れていたと思う。ナターシャとの姉妹なやりとりが最高!

出演作:『ミッドサマー』、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』など

 

アレクセイ【デヴィッド・ハーバー】

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ナターシャの”父”。

ロシアのスーパー・ヒーロー”レッド・ガーディアン”で、キャプテンアメリカに対抗心を燃やしている。

 

ストレンジャー・シングス 未知の世界』でヒットしたデヴィッド・ハーバー。今回は役作りのためにだらしない中年オヤジ体型に。笑 でも実は娘役のスカーレットと10歳も変わらないという。

最近イギリス人歌手のリリー・アレンと結婚!

出演作:『ヘルボーイ』、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』など

 

メリーナ【レイチェル・ワイズ】

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ナターシャの”母”。

科学者でもあり、マインドコントロールについて研究を行なっている。

 

あのレイチェル・ワイズが、まさかMCUに登場するとは。『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』のイメージか、かわいらしいキャラが似合う女優さんだと思ってたけど、クールでスマートなメリーナかっこよかった。

出演作:『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』、『コンスタンティン』など

 

感想【ネタバレあり】

家族の再会

今作のサイドストーリーは、ナターシャの「作られた家族」との関係。

血は繋がっていないし、あくまでもミッションとして家族を演じていた4人だけど、それぞれの気持ちはありながらもお互いを助け合って悪を倒すミッションに立ち向かっていくという。

 

愛情たっぷりな仲良し家族じゃなくても、さっぱりした関係だけどいざという時には助け合うナターシャ達のような家族の形も素敵。家族の形に正解なんてないし、絆は築き上げていくものだというメッセージを感じたストーリーだった。

 

最初に出てきた青い髪の中性美少女、この子只者じゃないな、と思っていたら、なんとあのミラ・ジョボビッチの娘エバーだった!!

ママそっくりなことで有名なエバー、青い髪も個性的だし何よりあの澄んだ瞳が素敵。

 
 
 
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ロシアのアクセント

途中から急に出てくるロシアンアクセントばっかり気になって、気が散ってしまった(台詞も聞きづらい)。

どの俳優さんもある程度有名だし、みんなアクセントなんか無いのも知ってて観てるのに、不自然なアクセントでジョークとか言ってると正直シラけてしまう。(日本語吹き替えで観たかったかも)笑

 

ブラックパンサー』の時もウガンダのキャラクターに強いアクセントがあったけど、今回のナターシャの家族はみんなアメリカでスパイ活動していた上に、1995年の時点では一切なかったロシア語のアクセントが後になって急に出てくることに違和感しかなかった。

(アメリカ映画がキャラクターに無理矢理アクセントつけるのは、ある意味差別的な気もしちゃうんだけど…考えすぎなのかなー。)

 

フローレンス・ピューのエレーナのキャラがインスタで見れる自然体な彼女と合ってるし、強くて生意気だけど憎めない妹感がほんとにぴったりだったと思う。

ナターシャとエレーナの”ザ・姉妹”なやりとりもかわいい。

 
 
 
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ブダペストの謎

アベンジャーズ』の中でもブラック・ウィドウとホーク・アイとの会話でよく出て来た"ブダペスト"

今作でその真相が明かされるらしいって噂を聞いていたのに、分かったのはブダペストのアパートでホーク・アイが3発矢を撃ったのと、地下鉄の天井に数日二人で隠れていたことだけ。ミッションの内容も二人の当時の関係は結局分からず仕舞い…泣

 

マーベルは、スカーレット・ヨハンソンと今後も契約を継続したいと言っているみたいだし、またこれについては今後『ホーク・アイ』のスピンオフで語られるのかもしれない…

 

ブダペストでの姉妹の戦闘シーンもかっこよかったなー。とにかく今回はアクションがかっこいい&美しい。女性同士の戦闘って、華奢な女優さんが動きに振り回されちゃって残念な時もあるけど、ここまでガッツ本格的に戦ってくれるのは嬉しい!!

MCUのアクションは、「絶対ありえないよなー」と思いながらもワクワク観てしまう。笑

 

ヴィラン

レッドルームのヴィラン、ドレイコブ【レイ・ウィンストン:『ベオウルフ/呪われし勇者』など】がなんか物足りない。謎が多いっていうのもあるけど、ヴィランとしての"バックストーリーの深み"がイマイチ感じられなかった。

でもドレイコブの狂気を感じさせるレイ・ウィンストンの演技は素晴らしかったと思う。観てて超ムカついた。笑

 

ナターシャが昔殺してしまった娘(アベンジャーズの映画内でロキにこの件を蒸し返されるシーンあり)が、タスクマスター【オルガ・キュリレンコ:『007/慰めの報酬』など】として帰ってくるのはちょっとずるい気もするなー。「ナターシャに間違いを正すチャンスを敢えて与えちゃうんだ」ていう。間違いを抱えながら生きるナターシャもよかったのに。

 

ブダペストの伏線があったから、最初は「あれ、ホーク・アイ!?」と思ってしまった。あの中性的なシルエットは、作り手もそれを狙ってただろうなー。(劇中エレーナも”He”って言ってるし)

 

レッドルームの詳細についてももうちょっと掘り下げて欲しかったかなー。最初はロシアのスパイ養成所かと思ってたけど、結局女性オンリーの暗殺者団体(ロシア関係ない)に変わってしまったということだったんだろうか…

 

ラスト、エレーナが(なぜか)超愛用しているいわゆる”おっさんの釣りベスト”をナターシャにあげるシーンはかわいかったな。あのベスト、ナターシャが着るからかっこよく見えるのよ。笑

 

 

評価


☆星 3.6 個/ 5 個☆

 

*アクションが大迫力でウィドウ達もめちゃくちゃかっこいい。

*スーパーヒーロー(ヒロイン)映画としてはヴィランの存在感が弱め。