監督・脚本:チェン・スーチェン
ぶっ飛んだコメディ映画であるものの、探偵ものとして推理もしっかり楽しめる中国の大ヒット映画シリーズ3作目。
今作は東京が舞台ということで、前作では日本代表探偵として活躍していた妻夫木聡さんがメインキャストに!!
他にもびっくりするくらい豪華な日本人俳優がいっぱい出ててテンション上がります。
最近ようやく日本公開が急遽決定!2021年7月9日公開だとか。
でも出来ればその前に1&2を観て欲しい!!(実は前の2作の方が俄然面白い)
邦題は『僕はチャイナタウンの名探偵』(かわいいけどちょっとダサい笑)だった旧作から、原題の『唐人街探案』に近い『唐人街探偵』変更になった模様。
前半は見どころ、後半はネタバレ込みの感想になっています。
あらすじ
中国警察学校の学生チン・フェン(リウ・ハオラン)は、自称「探偵」で何でも屋の叔父タン・レン(ワン・バオチャン)とともにタイ・バンコク、アメリカ・ニューヨークの中華街で難事件を次々と解決してきた。
東京で発生した東南アジア商会の会長・スー・チャーウェイの密室殺人事件。日本のヤクザの組長・渡辺 勝(三浦友和)が、この事件の容疑者として逮捕された。身に覚えのない冤罪だったため、渡辺はこの事件の解決を野田に依頼したのである。
キャスト
タン・レン(唐仁)【ワン・バオチャン(王宝強)】
バンコクの中華街で探偵業(自称)を営むお調子者のおっさん。
甥のチン・フェンとチームを組むことで共に難事件の解決に当たる。
今作でもぶっ飛んだキャラが目立ちに目立っている彼。
毎回ここまで振り切れた演技が出来るワン・パオチャンすごい。ものすごく疲れそうだけど。笑
出演作:『アイスマン』、『カンフー・ジャングル』など
チン・フェン(秦風)【リウ・ハオラン(劉昊然)】
タン・レンの甥で、警察学校の学生。
叔父タン・レンとのチームで推理アプリ「CRIMASTER」世界第2位の頭脳派。
相変わらず卵肌が美しい長身イケメン。
暑苦しい叔父さんタン・レンとクールなチン・フェンのバランスが絶妙。
出演作:『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』など
野田 昊(のだ・ひろし)【妻夫木聡】
チン・フェン達と世界第2位の差を争う日本の探偵。日中のハーフで、母は東京の大富豪。
前作から引き続きの登場で、今作ではメインキャラクター。
彼がこんなふざけた役やるの久々に見た気がする。流暢に中国語を話すシーンと超ド派手な衣装にも注目!
出演作:『ウォーター・ボーイズ』、『悪人』など
ジャック・ジャー【トニー・ジャー】
タイの探偵で元刑事。
スー・チャーウェイ殺しの犯人を追って日本に来る。
タイの超人。
ハードなアクションに強い彼が、今作でもその強みを生かして大活躍しております!
出演作:『マッハ!!!!!!!!』、『トリプルX:再起動』など
渡辺 勝【三浦友和】
ヤクザの組長。
二人きりの密室で東南アジア商会の会長・スー・チャーウェイ【平山日和(ILHWA)】を殺害した罪を着せられるが、冤罪を主張して野田に解決を依頼する。
ヤクザの組長としての貫禄たっぷり。登場シーンがかっこいいので注目です!
組員役には六平直政さんも!
出演作:『沈まぬ太陽』、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』など
小林杏奈【長澤まさみ】
スー・チャーウェイの秘書。
今作のマドンナ。
マドンナにふさわしい大物女優の登場にびっくり!
今作では迫真の演技!!
出演作:『世界の中心で、愛をさけぶ』、『コンフィデンスマンJP』など
田中直己警視正【浅野忠信】
事件解決率100%の警視正。
最近は『モータルコンバット』の新作にも出演していて国際的な人気度も上昇中の浅野忠利が、今回はコミカルで豪快な刑事役。
見どころ
続編としての今作
2020年1月公開の予定が、コロナウイルスの影響を受けて一年以上遅れた2021年2月の旧正月に公開。
前作の舞台ニューヨークで出会った野田から東京の事件への協力を依頼された主人公二人が、そのままニューヨークから東京にやってくるというところから始まる、シリーズ3作目の今作。
前2作からの主要キャラクターも一部今作で登場しているので、シリーズで見てる人はワクワクするはず。
ちなみに、2019年には唐人街探偵のネットドラマもやっていたらしく、そこでのキャラクターも登場。わたしはドラマ見てませんが(見たい)一瞬だけ出てきたロイ・チウ(タン・レンの弟子リン・モウ役)が、素敵…(やっぱドラマ見たい)
俳優人が豪華過ぎる!
とにかく日本からのキャストが豪華でびっくり!!
メインキャストの妻夫木聡さんを始め、三浦友和さん、長澤まさみさん、浅野忠信さん、染谷将太さん出演なだけでも超豪華なのに、その他にもチョイ役で日本の有名人が出演している今作。
誰が出ているか探しながら観るのも楽しいかも!
個人的には、日本の俳優陣「この人日本の映画じゃこんな役やらないかも!?」て感じのキャラになってた気が。
ちなみに、今作で2回目の参加となる妻夫木聡さんは自身のインスタグラムでもキャストとのオフショットを投稿していました。
楽しそう!!
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ちなみに主演のリウ・ハオラン、実は凶悪犯役の染谷将太とは『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』以来の再共演!
今作で二人一緒のシーンは少ないものの、重要な関係性なので注目です。
唐人街探案シリーズのスピンオフドラマ「五大霊童探偵」からのメンバーもちょっとだけ出てくるシーンあり。
このドラマは野田の弟率いる探偵団のストーリーらしい。見たことないけど気になる!
日本ロケ
日本の東京が舞台の今作ですが、撮影は日本各地で行われたそう。
インパクト大な渋谷スクランブル交差点のシーンは、栃木県に建設された実物大のセットを使用。このセットはNetflix『今際の国のアリス』、映画『サイレント・トーキョー』の3作品合同で建設されたそうです。
こうやっていろんな作品が協力して作られてるんだって思うと嬉しい!泣
感想【ネタバレあり】
今回の事件について
今回は、今までと比べて割とシンプルな事件だったかと。
ヤクザvsマフィアの構図は、やはり日本が舞台な作品だなという感じ。でも、かなり最初の方で既に犯人の目星がついてしまう。笑
でも、事件解決のためにコスプレがあったりアクションがあったり、今作はゲスト俳優さんたちの魅力を存分に楽しめるファンサービスがたっぷり!
最後の裁判のシーンは「そんな気がしてたんだよなー」って感じの真相だったけど、長澤まさみの迫真の演技よ!!(回想シーンにちょっとだけ奥田瑛二が出てたのに全然気づかなかったわたし…)
でももうちょっとフォローして欲しかったなー最後。かわいそうなだけで終わっちゃった。
今までの2作がヘビーで複雑な事件だったから、「ミステリー」って意味では今回の事件は物足りなかったかも。
”Q”の正体
今まで秘密にされてきた、世界探偵ランキング1位の”Q”の正体が分かってくるわけだけど、探偵ランキング1位なのに、正体は(推理も出来る)秘密結社てことなのかな。
今作も、ラストに次回作の予告的なシーンが出てきたけど、次の舞台はロンドン!?しかも次の敵はアンディ・ラウ!?(豪華!!)
たまにフラッシュバックで辛い過去の思い出が垣間見えるチン・フェンとQとの関係についても少しずつ真相に近づいている感じ。
中華街って世界中にいっぱいあるし、今後もこんな感じでずーっと続いて欲しい、チャイナタウン探偵シリーズ!!
評価
☆星 3.8 個/ 5 個☆
※前の2作と比べると推理パートが物足りない。
※海外の映画なのに日本の俳優さんがいっぱいでテンション上がった。