ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズが共同で手掛ける「モンスターバース」シリーズの4作目となる今作。
日本では公開が延期されてましたが、ついに7月2日に公開!!
カナダでは数ヶ月前に既に公開されていたので一足早めに鑑賞しましたが、こちらでも戦闘シーンの迫力が話題に。出来れば映画館で見たかったタイプの映画ではあったけども、こちらはまだロックダウンが続いているためストリームをおうちで観賞。
映画館がまだ営業していない国も多い中、パンデミック以後に公開した映画の中でもかなりの興行収入を上げていた人気の映画でした。
映画ファンや批評家からの評価も高い注目作品で、迫力あるアクションシーンや凝ったカメラワークは圧巻です!!
これは映画館で観たかった!!
公開前から究極対決「ゴジラとキングコングどっちが強い(勝つ)か?」みたいな議論がされていた今作。
個人的には、放射線パワーを持った最強未確認生命体(?)vs大きな猿だったら、もちろんゴジラが勝つだろう!!と予想。
ちなみにこの組み合わせは1962年に日本で公開された『キングコング対ゴジラ』以来の対決だとか。
前作の『コング』から引き続き『ストレンジャー・シングス』のミリボビちゃんが出演!
日本からは小栗旬さんが出演しています!
ストーリー
ゴジラが再び現れ世界を危機に陥れる。この状況を止めるための対抗策としてコングがスカルランドから連れ出され、ゴジラと対峙することに。そして、ゴジラ再来の裏にある秘密が明らかになる。
監督:アダム・ウィンガード(「サプライズ」「ザ・ゲスト」など)
キャスト
ネイサン【アレクサンダー・スカルスガルド】
コングと地中の空間世界について調べる地質学者。
エーペックス側にうまく言いくるめられて地中の世界へ行くことに。
マディソン【ミリー・ボビー・ブラウン】
母が研究していたゴジラの研究を引き継ぎ、再来の原因を調べる。
前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』からのキャラクター。すっかりイマドキのティーンエイジャーになっていたマディソン。無鉄砲な感じがハラハラするけど、そこもかわいいミリボビ。
↓このミリボビもおてんばでかわいい♪
イレーネ【レベッカ・ホール】
スカルアイランドでコングを研究する。
孤児となった先住民族の少女ジア【カイリー・ホットル】の面倒を見ている。
バーニー【ブライアン・タイリー・ヘンリー】
マディソンが聞くポッドキャストの配信者。エーペックスで働いていたが、企業が隠していた危険な秘密に気付き始める。
同年公開の『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』にも出演の注目俳優。
レン・セリザワ【小栗旬】
2019年公開の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に登場したセリザワ博士【渡辺謙】の息子役として登場する怪しげな科学者。
日本から大物俳優が出演!!テンションあがる!!
ジョシュ【ジュリアン・デニソン】
マディソンの友人。
どっかで見たことあると思ったら『クリスマス・クロニクル2』で悪い妖精を演じてたあの少年じゃないの!今回は天然キャラがかわいい。笑
感想【ネタバレなし】
アクションがすごい!
この組み合わせの対決に、正直かなり胡散臭い雰囲気を感じていたのでほぼ期待ゼロで観てみたところ…
え、面白いじゃん!!
海や街中で思いっきり戦うゴジラ対コングのアクションがすごい!
それぞれの強さとカッコよさが存分に味わえる戦闘シーンだったと思います。
批評家の評価も上々、レビューも良い感じで久々にスカッとするアクション映画を観て十分満足です。大きなスクリーンで観たかった!日本はそのために公開延期したのでしょう。
「ストーリーが頭悪い」と言われることも多々あるようですが、観る側に休む暇を与えない見所が次々に出てくるところにハリウッド的な”エンターテイメント作品”としての魅力を感じたし、アクション映画としての満足度は高かった!
タイタンの故郷、ホロウ・アース
今作はコング達タイタンの起源が隠されているホロウ・アースの世界も垣間見ることが出来るし、他の怪獣も登場。CGIを駆使した映像美も見所です。
ハードコアなファンは「は?」と思われるかもしれないけど、素人のわたしはこれはこれでアリだと思ったし、コング達の先祖やゴジラとの関係も語られていて、ワクワク。
「そう来たか!」というストーリーも楽しめました!
小栗旬さん出演
小栗旬さんのハリウッドデビュー作となった今作。英語を話すシーンもちょこちょこあって新鮮!かっこいいです!
ただ、彼の起用について制作側の「日本の怪獣ゴジラが登場する映画だから、とりあえず一人だけ日本の俳優を起用しておくか。」という魂胆がバレバレ。苦笑
でも、インパクトのある演技(観ればわかる)をしていたのでハリウッドに爪痕は残したかも!?笑
感想【ネタバレあり】
特別出演
タイトルからはゴジラとコングが対決するのかと思いきや、話の本質はそうではない…という。
結局どっちが負けるのも嫌だったから、終わり方には満足。
メカゴジラのサプライズ出演はアツイ!!笑
前作の悪者怪獣だったスカルクローラーもチラッと出てくるし、シリーズ観てる人へしっかりサービスしてくれてました。
あっけなくAIにメカゴジラを乗っ取られてしまう悪者科学者ウォルター&セリザワがちょっと滑稽だったけど、メカゴジラが意外と強いし、ゴジラ&コングの絆を感じる戦闘シーンにはちょっと感動。
今作(てか今シリーズ)のタイタン達はやけに人間ぽい(感情的な)ところあるけど、ゴジラがクールな兄で、コングはアツイ弟って感じのブロ感が微笑ましく感じたり。笑
ゴジラ&コング
ゴジラをテーマにした映画はいくつもあるし、誰にも止められない”神”みたいに描かれている作品もあるけど、それぞれの作品でそれぞれの解釈があって、体の大きさから脅威の大きさまで、映画によって描かれ方も違う。
このシリーズ内のゴジラはどちらかというとキングコングと同じような”怪獣”の一つで、口からのビームはあるけど、フィジカルな戦いにも対応してる。(だからどちらかというと街中で怪獣と戦う初期のゴジラみたいな(そんなに詳しくはないが汗)感じ?)
コングも、「実は元々地中世界の王として君臨していた」っていう事実が分かってゴジラとも対等に戦える強さを持っているんだって(ただの大きな猿じゃなかった)考えるとこの2匹の対決には納得。
前作でもゴジラのデザインになんとなくしっこりこない部分はあったんだけど、私がどうしても違和感だったのはゴジラの手。トカゲみたいな小さな手が…笑
キャスト
前作『ゴジラ』からは引き続きミリー・ボビー・ブラウン&父役のカイル・チャンドラーが出演してる以外、今作がシリーズものであることを感じさせる繋がりは感じなかったかも…『コング:スカルアイランド』からのキャストはゼロ。
トム・ヒドルトンの特別出演くらいあっても良かったのでは!?
今作では研究者のイレーネとコングと信頼関係のあるジアが出てくるけど、特にイレーネの立ち位置がイマイチ分からなかった。ゴジラを封じるためのコングの派遣許可を出しておきながら、「コングは誰にも従うことはない」とか言ってる。笑
この作品の人間達が自己中過ぎてコングが気の毒に感じることも多々…苦笑
小栗旬がいい声で英語喋ってるのは新鮮だったけど、レン・セリザワのキャラクターはひたすら胡散臭いし、最後まで全くかっこよくないのがとにかく残念!!小栗旬のシーンはトランス状態で白目向いてるとこしか記憶にない。笑
『花より男子』で花沢類にキャーキャー言ってた世代としては彼のハリウッドデビューにかなり期待してたし、前作の渡辺謙くらいの存在感は残してくれるかと思ってた。ハリウッドが申し訳程度に日本人をキャストして物語にねじ込んだ感(ちなみに戦闘シーンは香港なのにアジア人キャストも彼以外にいないと言う残念さ…)が拭えません。
評価
☆星 3.6個/ 5 個☆