探偵Lの映画ブログ

カナダ在住の映画&ドラマオタクが探偵気分で映画をレビューするブログ

【作中に無い事実あり】Netflix『ナイト・ストーカー:シリアルキラー捜査録』カリフォルニアを震撼させた、残酷過ぎる殺人鬼のドキュメンタリー

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Netflix最近本当にシリアルキラー系のドキュメンタリー多いね。人気あるんだろうけど。

 

アメリカの数あるシリアルキラーの中でも一番嫌いなコイツ…。

正直このドキュメンタリーは観るか迷ったけど、被害者のことや捜査背景が気になったのでとりあえず観てみることに。

 

被害者の遺体の画像や血塗れの現場など、目を背けたくなるようなリアルな映像も数多く出てきて結構怖い。

犯罪番組は人気だからエンターテイメントのようになってはいるけど、実在する人が被害者・加害者になってる事件なんだってことを改めて思い出させてくれるリアルな番組だったと思う。

 

残酷なシーンは見たくない人はやめておいた方がいいかも。

夜観ると寝られなくなること間違いなし。

わたしは全部見終わってからハッピーなYouTubeを見て目を浄化しました。笑

 

 

 

概要

1985年のロサンゼルスを恐怖に陥れた連続殺人犯・通称ナイトストーカーの事件について、当時捜査を担当した捜査官が振り返る。

 

 

感想【ネタバレあり】

被害者

最近のNetflixの犯罪系ドキュメンタリーは被害者にフォーカスして作っている作品が多くて好印象。シリアルキラーの話になるとどうしても犯人が注目されがちだけど、本当に記憶されるべきなのは被害者であるべき。

 

エンターテイメントとして消費している自分たちにも責任はあると思うけど、こういう事件を知ることで、実際にこんなことが出来る人間が存在して、他人事ではなく自分の身近でも起こりえるかもしれないんだってことを考えるきっかけになるのは確か。

祖父母を殺された孫娘が「祖母は、中西部の人間は家の鍵なんてかけないって言っていた」って話していたけど、みんな「自分は大丈夫」っていう根拠のない自信があるからね。

 

最初の被害者が日系女性(デイル・オカザキさん)だったのは知らなかった。

被害者はやっぱり女性が多いけど、老人から子供まで幅が広すぎて気持ち悪いしどんな相手にも容赦無いのが怖い。アメリカは銃が簡単に手に入る国だし、夜に家に侵入されて寝てる間に撃たれちゃったらどうしようもない。

 

 

捜査

この番組はほとんどが警察側の捜査官のインタビューで成り立ってるから、決して警察の捜査方法がネガティブに語られることはほとんど無かったと思うけど、こんなに色んな手がかりがあってなんでもっと早く捕まらなかったのかがどうしても謎。

 

刑事たちが「この捜査官は超敏腕」とか「寝ずに捜査した」とか言ってたけど、指紋がついた盗難車を放って置いたのも、歯医者で捕り逃したのも、全部警察のずさんな捜査方法と協力体制としか思えなくてがっかり。そりゃ市民も喜ばないでしょうよ。

 

ギル捜査官は「(被害者が出るのは嫌だけど)もっと事件を起こしてミスをして欲しい」みたいなこと言ってたけど、ロサンゼルスに一足しか無い靴を履いてて、使ってる銃もわかってて、目撃者もたくさんいるのに、これ以上どんな大きな手がかり欲しいんだよ!と思ってしまった。

 

でも、ターゲットがランダムだったり80年代に指紋を残さず犯行を続けていたりしたら、当時の警察には難しい事件だったんだろうか…

他のLAの事件でも、管轄の違いやらで部署同士の関係が良くなかったことが事件を複雑にしていたりするケースがあって、この事件でもそんな背景があったのかもと思ってしまった。

最後には結局市民が逮捕したみたいなものだし。まぁ実際のところはよくわからないけど…

正直、察がもっと効率的に協力的な捜査をしていたら、この事件はもっと早く解決していたのではと思わずにはいられなかった。

 

 

リチャード・ラミレス

色んなシリアルキラーがいるけど、この人本当に好きじゃない。

うまくは言えないけど、この人は悪に染まってボロボロになった人間の最終形態みたいな感じがするの。苦笑

 

わたしは個人的に「Born evil(生まれながらにして悪)」は信じてない。

メディアとかは凶悪事件の犯人を「こんなに普通の人がなんで」みたいに言いがちだけど、それは他人にそう見える(あとはニュースでの聞こえの良さ)だけで、絶対何か積み重なったものや引き金になったものがあるはず。この人だってそう。

 

今作にも、後半で彼の生い立ちについて簡単に語られるシーンがあるけど、シリアルキラーって必ずと言っていいほど育った環境が悪い。これはどんな人にも共通してる。ギル捜査官が「家族の話をしたときの様子が恐ろしかった」って言ってたけど、幼少期に本来守ってくれるはずの身近な大人からこんなにひどい扱いを受けてたら、善悪なんてどうでもいい人間になっちゃうよ。(もちろん、そこから抜け出してまともな生活を送る人もたくさんいるから同情はしないけど。)

 

ラミレスは背も高くて顔立ちも整ってるし女性ファンが多くいたのは知ってたけど、これだけ幅広い層の被害者がいて犯行も残忍なのにそれを魅力的だと思う女性ってなんなんだろう。

コロラド妻子殺害事件のクリス・ワッツにも女性ファンが多数いたみたいだけど、この心理本当に謎。悪い人が好きな女性っているんだね。この人たちはただの悪い人じゃないんだけどね。笑

 

↓↓クリス・ワッツ事件のドキュメンタリーについてはこちら

mobayuri.hatenablog.com

 

てかさ、外見が整ってるラミレスの場合はまともに生きてたらむしろ女性にモテただろうし、自分の性的欲求を満たすためだけにこれだけのことをするよりも、よっぽど人生楽しかったはず。もったいな。

 

 

勝手に捜査官【作品中に無い事実あり】

主に犯人ラミレスについて、作品の中では語られていない情報を集めてみました。

 

頭部の怪我

これは猟奇的なシリアルキラーによくあることなんだけど、幼少期の「頭部の怪我」。ラミレスも頭部の大きな怪我を2回経験しているらしい。悪名高いシリアルキラーの多くは何らかの「頭部の怪我」を経験しているケースが多いらしい。

頭に大きなダメージを受けて脳が損傷することで人格が変わってしまったり、感情を司どる脳の一部が損傷してしまったりなど、何かしらの影響が出ることもあるらしい。でも、この人の場合はそれよりドラックと生い立ちの影響が大きいと思う。

 

被害者の数

ナイト・ストーカーの被害者の数は実際は定かでは無い。

今作ではデイル・オカザキが一人目だと言われているけど、彼がこんなに立て続けにここまで残虐な殺人を急に始めたとは考えにくく、それまでにも犯行は行われていたと言われています。(作品の最後にちょっとその話してるけど)

 

薬物中毒の影響

ラミレスは10代の頃からコカインなどの薬物を常用していた。テキサスからカリフォルニアに来てからはお金も無く、窃盗をして生活していた。殺人現場でも窃盗を繰り返しているけれど、薬物を買うお金のために窃盗を繰り返しているうちに犯行がエスカレートして行ったよう。

今作では一切触れられてないけど、長年の薬物常用は彼の犯行のクレイジーさに影響していると思われる。

 

獄中では

死刑囚として24年間収監されていたラミレス。1996年にはファンの女性と獄中結婚しています。(逮捕から10年近くファンやってたのかこの女…)その後、妻はラミレスが過去に子供を殺害していた事実を知るとすぐ別れてしまった。(他の被害者はいいわけ?)

作品内では癌で死亡と言われているけど、その要因は長年の薬物乱用らしい。