探偵Lの映画ブログ

カナダ在住の映画&ドラマオタクが探偵気分で映画をレビューするブログ

Netflix『トゥルー・ストーリー〜嘘と真実〜』ケビン・ハートがそのまま本人役!?の残念サスペンス…

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正直、あまり期待せずに観始めたのですが…

本当にその期待通りになりました。笑

 

 

キャスト

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キッド【ケビン・ハート】

コメディアンとして大成功し、地元のフィラデルフィアに映画のプロモーションのため帰省。しかし、金にだらしない兄の登場でトラブルに巻き込まれる。

 

出演作:『ジュマンジ』、『ライド・アロング~相棒見習い~』など

カールトン【ウェズリー・スナイプス】

 

キッドの兄。トラブルメイカーで、計画していたレストランの経営もうまくいかないため、成功した弟に頼る。

 

出演作:『ブレイド』『ザ・シューター

 

 

感想【ネタバレあり】

コメディアンとして成功した弟と、その弟に金をせびるだらしない兄。

兄弟の確執と複雑な関係性、弟キッドの名声が面白く絡み合いそうなストーリーではあったんですが…

浅いんだよなー。笑

 

ミステリー好きにはなんとも物足りない作品でした。

 

サスペンス!?なの!?

一番最初、キッドがバーでいい感じになった美女が、ベッドで死んでる!!てなったシーン。もうすでに怪しすぎる。笑

 

誰も死体を確認しないし、寝起きかつ信用ゼロなはずの兄の言葉を鵜呑みにする主人公キッド。そして言われるがままに謎の死体処理係を信用して、そのまま仮眠。笑

 

ここまで見て、これ実はコメディなんじゃないかと思ってきた私。笑

 

死体処理係を称したアリを殺してしまうシーンから、少しずつストーリーに変化は出てくるんだけど、すでにキッドがまともなやつじゃないことはわかってくる。

 

アリを探してカールトンに連絡してくるギリシャ系マフィアの兄弟は、漫画に出てきそうなインテリ系&体育会系の兄達。

これもコメディぽい。。。

 

正直、一番楽しめたのはキッドとカールトンの会話だったり、キッドのファッションだったり。

兄弟の会話は、クールないわゆる”ブラックイングリッシュ”で、この絶妙なやりとりって黒人さんたちならではでかっこいいんだよなー。

 

ケビン・ハートのまんま

ケビン・ハートは相変わらず叫びまくるキャラではあるんだけど、途中から(結構最初の時点で)コメディなのか本気なのか分からない。笑

パニックで兄と言い合いになるシーンも、何故か面白く見えてしまう…

この人はやっぱり、ジュマンジとかのコメディ系が合ってると思うな。

 

作品中、超人気コメディアン(まさにケビン・ハートそのまんま)のキッドが「有名人も大変なんだよー」「お金が全てじゃないんだよー」みたいなことを繰り返し言うんですが、結局お金でなんでも解決しようとする(兄の借金も速攻お金で解決、名声を利用して熱狂的ファンのジーンを騙すし。)…

なんの説得力もないぞ!!笑

 

アメリカ版出川みたいなポジションである彼がサスペンスでシリアスな役をやるなら、完全に予想外な役所を見たかったかも。

シリアスでダークなケビン・ハートも見たい!!

 

兄・カールトン

ケビン・ハートのことをボロボロに言っておきながら、兄役ウェズリー・スナイプスはすごく良かったと思う。

だらしなく気まぐれ、でも愛嬌のある兄カールトンをうまく演じきってた。

 

彼の役所は、弟相手にこれだけの悪巧みをしていながら、なぜか憎めないというのがすごい。

ブレイドの時のクールな姿もかっこいいけど、歳を取った彼の演技力も磨きがかかっていたかと。

 

ただ、最後の最後がやたらとあっけなくて、それがひたすら残念。

キッドは結局悪いやつだったんだなと。笑

 

まとめ

最初からどんなストーリーになるかは想像がつくんだけど、最後だけは予想外だった。

 

つまりはキッドが一番悪いやつなんだな。多分。

兄カールトンは最後まで「俺がなんとかする」って言ってるのに。兄はただひたすら不器用でよくの強いかわいそうな人だった。

 

あのラストはちょっと冷たいなー。

しかもスタッフもみんながあっさり信じてるのも謎。

 

その辺りを考慮したとしても、3/10の評価かな。

ケビン・ハートのもっとシリアスな役が見たい、よろしく、ネットフリックス。