ロバート・ダウニーJr、『アベンジャーズシリーズ』引退後初の映画作品。
エディ・マーフィーのDr.ドリトルを観たことがある人は、あのリメイクを期待して行ったらダメ。今回は完全に子供をターゲットにした動物系ファンタジー映画として作られています。
個人的にはエディ・マーフィー版の方が好きだけど、そもそも原作は童謡だしこっちの方が元の作品には近いんだろう。(1967年の映画『ドリトル先生』は観たこと無いですが)
…と言い聞かせて観ました。笑
が、こんなに有名な監督、キャスト、最新技術を駆使して期待値が高かっただけに残念な出来。
CGIの動物がかわいいし前作のような下ネタも無いし、ファミリー映画として気楽に観るにはいいかもしれません。
ストーリー
ドクター・ドリトルは動物と話す能力を持つ人気の名医だったが、最愛の妻を亡くしたことをきっかけに動物達と館に引きこもっていた。ある日、宮殿からの使いがドリトルの館を訪れ重い病気に苦しむ女王の診察を頼まれる。そしてドリトルは女王を救うため、唯一の治療法を求めて動物達や助手の少年と伝説の島へ向かうことに。
〜ここからネタバレあり〜
感想【ネタバレあり】
今回は子供向けファンタジー!そう自分に言い聞かせて観てはいたものの、つまらない映画だった。出だしは面白そうだったのに、結局は中途半端な冒険の話。
良かったところを探すとしたら、動物がかわいくて映像が美しいこと。
でも、どうせCGIだしなーと思ったり。笑
そもそもの設定にも筋が通らなくてモヤモヤ。
今回のドリトルは前作と違い、動物とは鳴き声で会話するスタイル(前回は普通に喋って会話出来てた)。だから、違う動物同士と一度に話せるのもドラゴンと話せるのも辻褄が合わない。存在も不確かな伝説のドラゴンとの話し方いつ覚えたの?鳴き声の無い虫達との会話とかどうなってるの?ていう。子供も騙せないぞ。
主役のロバート・ダウニーJrは『シャーロック・ホームズ』を思わせる変わり者役。本人は出演作の中でホームズが1番のお気に入りだと言ってるし、この手の役をやりたかったんでしょう。犬役トム・ホランドとの『アベンジャーズ』外での(声の)共演も話題だったし、監督もアカデミー賞受賞監督のスティーヴン・ギャガン。ドクター・ドリトルは誰もが知ってる設定だし、設定もキャストも申し分ない。満を持してのリメイクなのにストーリー展開がとにかくもったいなかった。
深いことを考えず、ただ動物系ファミリー映画が見たいのであれば楽しめると思います。
前作までとは全然違う設定&スタイルだとは分かっていても、エディ・マーフィーの『ドクター・ドリトル』 が好きだったからどうしても比べてしまいました。『ドクター・ドリトル2』みたいに人間と動物との架け橋とか、動物を助けたりとかの方がドリトルの役割が引き立ったんじゃないかなぁ。
Rotten Tomamoesでは15%(100%中)という驚異の低評価。
このままシリーズにもなりそうな終わり方だったけど、この評判じゃ次は無さそう。
まとめ
☆星 2.5 個☆
※いろいろ詰め込まれてるのにストーリーが薄っぺらい。子供向けだったとしてももっと厚みのあるストーリーにできなかったのだろうか。
※動物のCGIなど映像は綺麗。声優陣も豪華。