探偵Lの映画ブログ

カナダ在住の映画&ドラマオタクが探偵気分で映画をレビューするブログ

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ 』興行収入低め?シリーズ3作目のネタバレ解説

正直、今作のストーリー展開はちょっと期待と違った。

今作から、もうパンドラでの話っていうより、”ジェイクの家族の話”になってきてます。

シリーズ化すると仕方のないことなのかもしれないんだけど、世界観で驚かせてくれなくなってきた。

 

もちろん、CGとかアクションは相変わらずすごいし、あの世界のクオリティは本当に圧倒的なんだけど、今回はそこに没入するというより、ジェイク一家を中心にした物語がいちばんの軸になったストーリー。

 

ちなみにね、日本版ポスターの文言、全部嘘ですよ!!笑

パンドラの真実の話なんて出てこないし、”炎の決戦”起きてないし!!

ちょっとひどいクリックベイトですよ、これ。笑

 

ちなみに前作は、日本帰国時に日本語で観ました。

当時、ケイト・ウィンスレット全然わかんなかった。


 

 

鑑賞前、今作について知ってたことは、今度はだぞ、ってことと、、、笑

あと、こっち(北米圏)でバズってたミーム。

灰の女王とクオリッチ大佐の2ショットに対して、
『白人MAGA旦那と、そのアジア人妻』みたいなやつ。苦笑

これ↓↓

 

 

トラブル引き寄せ家族

ただ、その家族が、とにかくトラブルメーカーなわけ。

ジェイクたちといることで、平和に暮らしていた部族が争いに巻き込まれてしまったり、犠牲が出てたり。

特に風の商人たちは、見ていて「これ完全にジェイクたちのせい…」って思っちゃった。

(水の部族も然り)可哀想すぎよ。

 

ちなみに、今作の個人的なピークは、風の商人たちの気球のシーンです。

美しすぎる!!こういうのもっと見たかった!!(海の生物も好きだけど)

 

ジェイク自身も、すごく頑張ってるのは分かるんだけど、結果的にいろんな犠牲のきっかけになっているわけで。

それが終始モヤモヤ。彼らの子供も巻き込まれてるのよ、結果的に!!

 

周りからヒーローのように見られている場面もあるけど、全部の発端あなたじゃん?っていう。

大きい鳥と仲良くなったりして称賛されてる場合じゃなくて、自分だって元人間なんだから、「もう少し慎ましくに暮らせ」と。

 

ファイヤー&アッシュ

今回のテーマ、“ファイヤー&アッシュ”

タイトルから想像してたよりは、その要素は控えめだった印象かな。

 

前作の”ウォーター”と区別したかったのかもしれないけど、

そもそもパンドラは資源豊富な星なわけだから、ファイヤーがどれだけ勢力あるのって思った。

 

案の定、 灰の女王ヴァランたちの一族は、海賊的な集団だったしね。

住処を自然に奪われて、精霊の母エイワを恨んでる集団。

灰の女王ヴァランは、すごく印象的だった。圧と美しさ、存在感強め。

だからこそ、もう少し物語の中で活躍する場面があってもよかったかなー。


不憫なやつら

今作は、とにかく、スパイダーが不憫な話。

彼、何をしたっていうのか!!

 

ジェイクとネイティリにとっては“家族のような存在”のはずなのに、

兄の死以降疎まれ、時には殺されかける。

それでも最後まで味方でいようとする、可哀想なスパイダー。

 

そして、キリの覚醒によって助けられ、

パンドラに対応できる体になったにも関わらず、

実験台&(ナヴィにとっての)不都合分子にされてしまう、可哀想なスパイダー。

 

一方で、クオリッチ大佐

もはや彼は、“呪いのアバター”みたいな存在になっている。

今回は、息子への愛や、軍隊での立場の不安定さが見えてきて、

自分と同じアバターでも、ナヴィの世界に入ったジェイクの生き方を認められない彼の孤独を感じた。

 

親子揃って、なんと不憫な、、、

スパイダーへの気持ちも含めて、いつか報われてほしいな。

 

スパイダー(人間としてナヴィと生きる)とジェイク(アバター)の違いを映すことで、

ダイバーシティ社会の難しさと美しさ、本人たちの葛藤。

そう言ったものを描きたい雰囲気は伝わってきた。

 

ただ、今回のテーマは家族愛だけど、私はもっとパンドラの世界観に浸りたかったかな。

あの空気感とか、神秘性とか、圧倒的な映像美がすごいのよ。

CGもアクションも完璧なのに、それを説明してもらえない勿体無い。

 

デジャブ

前半の風の商人とのバトルシーンは女王様の登場とか、カッコよかったけど、

後半の大合戦になると、どこか見覚えのある流れが続く今作、、、

 

海上の戦いで、人間たちの軍隊が相手で、家族を人質に取られて、

スパイダーがまた間に入ってきて、、、前作とほぼ同じじゃん!!

 

ここで一気に、「このシリーズ、今後どこまで期待していいんだろう」という冷めた視点に。。。

 

人vsパンドラ

人間って、なんでこう身勝手なんだろう。

そして、ハリウッド映画ってどうしてこう戦争させたがるんだろう。

 

アクション映画だからしょうがないけどさ笑 

平和とか対話とかは存在しないのよ笑

 

こういう違和感って、実は昔からあって。

 

例えば 『アベンジャーズ/エンドゲーム』の“Avengers Assemble!!”のシーン。

多くの人が熱狂したあの瞬間で、私はどこか冷めていた。

戦いに向かっていく高揚感よりも、「結局戦争か」という気持ちの方が強かった。

今回も、それに近い感覚だったのかもしれない。

 

最後に

なんか、この後2作制作予定らしく、

5作目(最終章)は2031年の年末に公開予定だと!?

そこまで長引かせるのは無理ある。

 

1作目がすごい大成功だったから、グリーディーになっちゃったのはわかるけど、

ちょっと時間かけすぎよ。

 

キリ役の シガニー・ウィーバー も、

クオリッチ大佐役のステファン・ラング

もう70代半ば。

 

ちなみに今作は、前作の半分ほどの興行成績。

CGのクオリティを鑑みると制作費すごいだろうし。

最後までやり切れるのだろうか。。。

 

 

この感じだと、次の世代のストーリーになっていくのかな?

最終的には、人間とナヴィがちゃんと共存できる未来が描かれたらいいな、って思う。

 

私の予想では、キリがメインキャラクターになる!!

でも役者は変わるだろうな。

 

なんだかんだ、次回作も見ると思うけど、

あんなに神聖で伝説的な映画だった『アバター』が、

なーんか残念なシリーズになってしまうのはやめてほしい!!

ジェームズ・キャメロンよ、頼んだ!!

映画『ウィキッド 永遠の約束』1作目より評価低い?物語の後半と主人公二人の未来の行方は?

今回の『ウィキッド 2 永遠の約束』もかなり楽しめた。

やっぱりね、キャストの歌唱力の圧倒的なレベルの高さ、よ。

 

これは前作もだけど、スクリーン越しでも伝わってくる声の力、感情の乗せ方、そしてそれを支える演技力まで含めて、“ミュージカル映画としての完成度の高さ”をしっかり感じさせてくれる作品だった。

今作で特に注目なのは、シンシア・エリオヴォが演じるエルファバ(Elphaba)。

彼女の歌は単に上手いというレベルではなく、力強い。孤独や葛藤、怒りといった感情がダイレクトに伝わってきて、パワーを感じる。小柄な人なのにすごいよね。

今作で聴くまで全然知らない女優さんだったんだけど、これからより人気出そう!

 

一方で、アリアナ・グランデ演じるグリンダ(Glinda)は、軽やかで華やかな存在感がありながらも、並外れたナルシストさと、コミカルな雰囲気が憎めない人気者キャラ。

アリアナの演技結構好きだったな。特に1作目のボーウェン・ヤンとのやりとりとか、コメディ向いてる!!さすがディズニーチャンネル出身なだけある。

 

また、ジョナサン・ベイリー演じるフィエロ(Fiyero)も物語に重要な役割を持つキャラクターとして登場する。

どっかで見たと思ったら、『ブリジャートン家』の人ね!!イケメンなんだけど、キャラクターのせいなのか、なぜか存在感とか魅力が感じられなかったな。私は。

フィエロはただモテるだけなのよ。笑

だからか、個人的にはエルファバとフィエロのラブストーリー要素については、少し蛇足に感じる部分もあった。

そう思っちゃったのは、なんとなくこの二人の相性に違和感があったからかも。。。エルファバは最強の魔女なのに対し、フィエロは正直ただの王子様だからね。

 

今回の作品は、前作と比べるとレビューがやや落ちているという声もあるが、それについても個人的には納得できる部分はある。やっぱり、最初に感じた“新鮮さ”や“驚き”という点ではどうしても薄れてしまうし、公開までの時間が空いたことで期待値が高まりすぎた結果、評価が厳しくなっている側面もあるんじゃないかと思う。

 

ただ、それは作品の質が落ちたというよりも、観る側の期待とのバランスの問題に近いのかもしれない。相変わらずミュージカル映画としての完成度はかなり高いし、 作品全体としての魅力はしっかりと保たれていると思ったけどね、私は。

 

ミュージカルファンにとってはあんまり満足のいく仕上がりじゃなかったってことなのかも。

私はウィキッドの原作を全く知らないから、展開も結末も、ワクワクしながら観ることができたし、ブリキ人間になっちゃうところから、少しずつオズのストーリーに繋がる展開が見えてきて面白かった。

 

私はとにかくこの二人が好き!!
ヴィランなんだけど、オシャレすぎでしょ。笑

 

言い忘れてたけど、コスチュームデザインも秀逸なのよ、この作品。

特にミシェル・ヨーの髪型とか注目して観てほしい。

 

それに、メインの二人だけじゃなくて、それを支える脇役たちの人間的な魅力が素晴らしい。

おとぎ話の世界のはずなのに、良い意味でも悪い意味でも、人間味のあるキャラクターが多いのは、今作の魅力だと思う。

 

元々、小説の原作は政治的な内容が多く含まれていたらしく、だからこそ人間的な欲望に忠実なキャラクター(人だけじゃなくても)が多いのかも。

 

後半にかけての展開はとても面白くて、『オズの魔法使い』とのつながりが徐々に明らかになっていく構成にはワクワクさせられた。「あの要素がここに繋がるのか」と気づいた瞬間の楽しさは、この作品ならではの醍醐味だと思う。

 

メインは二人の友情ってことなのかもしれないけど、正直2作目はそれよりもお互いに自分の信念を貫くことを決めたって感じがしたな。

選択を尊重し合う、それも友情なのかもしれないけど。

 

勝手な意見だけど、エルファバとグリンダは立場逆の方がよかたんじゃないかなー、とも思った。

最強の魔女が愛のために隠居(?)する必要はないような気がした。

私エルファバの肩持ちすぎ?フィエロのこと疎みすぎ?笑

 

ミュージカルって、正直、人によっては歌が多いことで物語に入り込みにくいと感じることもあるジャンルだと思うけど、私はむしろ音楽を通してストーリーを表現するスタイルが好きだし、観ていてワクワクする!!

今回もその良さをしっかり堪能できた。

むしろ、この映画を観たことで舞台版の『Wicked』も観てみたくなったし。舞台ならではの演出やライブ感で、この物語がどう表現されているのか、とーっても気になるなぁ。

 

子どもの頃に何気なく知っていた物語が、こうして別の視点から再構築されていく面白さ!!

そして改めて、ウィキで原作調べちゃったりして、この童話ってアメリカの話だったんだね。

 

総合的に見ると、『Wicked』最新作は、多少の気になる点はありつつも、それを上回る魅力を持った作品だった。

音楽、ビジュアル、キャストの演技、そして物語の構造まで含めて、しっかりと“体験”として楽しめる映画。特にミュージカルが好きな人や、『オズの魔法使い』の世界観に親しみがある人には、ぜひ観てほしい一本だと思う。

 

それに加えて、ミュージカル見たことある人とか、ミュージカルの方のファンだっていう人が、今作をどう思ったかも知りたいな。

Amazonプライム『56日間』ネタバレ解説。普通じゃない二人の不気味で過激なラブストーリー


Amazonプライムで異様な存在感を放っていたドラマ『56デイズ』。

ミステリアスでセクシーな作品だとは思ってたけど、「不気味なのにやめられない」タイプの作品だった。

 

物語の構成としては、時間軸が行き来したり、少しずつ情報が明かされていくタイプで、「この出来事はどう繋がるの?」って考えながら観るのが楽しい。

 

結構ヴィジュアル的に過激だから、苦手な人は要注意!!

キャスト

シアラ・ワイズ【ダヴ・キャメロン】

昔はディズニーのミュージカル作品『ディセンダント』シリーズでキッズから絶大な人気だった彼女も、大人な役に挑戦するようになりましたか。

美しくミステリアスな役が、彼女の雰囲気にもピッタリハマってた。

アヴァン・ジョーギア

日本で有名な作品にはあまり出てないけど、あの人気歌手ホールジーの恋人として有名。

インド系カナダ人の有望俳優さんです。とにかくイケメン。少年のような笑顔が素敵だったわ。

 

 

!!ここからネタバレあり!!

 

 

感想

最初からハマる

ボストンの高級マンションのバスルームで、不審な解けた遺体が見つかることらからストーリーが始まる。

 

事件の真相は気になりつつも、最初のシアラオリバーのスーパーでの出会い、その後のデートはキュートで素敵。

でも二人の空気感が本当に絶妙で、「何かがおかしい」っていう感覚をずっと引きずりながら観ることになる。でもその不穏さが逆にクセになって、先が気になってしまうストーリー。

 

ただ正直に言うと、後半は途中からなんとなく展開が読めてしまうところもあった。「あ、こういう方向に行くんだろうな」って予想がついてきて、驚きというよりは答え合わせしていく感覚に近かったかもしれない。

とはいえ、それで面白さが減るかというと全然そんなことはなくて、むしろ「どうやってそこに辿り着くのか」を見届けたくなる感じ。

ストーリーの“結果”よりも、『56日間』の“過程”を楽しむ作品かな。タイトルだけに。

 

ミステリアスなキャスト達

キャストに関してはかなり印象的で、特に主演のダヴ・キャメロンは完全にハマり役。

最初からどこか怪しくて、でもただの悪女というよりも、掴みどころのない不気味さを持っている。綺麗で魅力的なんだけど、その裏に何か隠していそうな雰囲気がずっとあって、普通っぽさと普通じゃなさを兼ね備えた謎のキャラクター。

 

それを感じさせる演技が上手くて、この作品の空気感を作っている大きな要素の一つだと思う。いわゆる分かりやすい“怖い演技”じゃなくて、静かにゾワっとさせてくる感じ。

 

一方で、相手役のアヴァン・ジョーギアは、そのダヴ・キャメロンとは対照的な魅力を持っていた。ミステリアスさはありつつも、どこかピュアで人間らしい部分が見える。

そのバランスがすごく良くて、「信じていいのか分からないけど、信じたくなる」ような存在。 この人、特に笑顔がキュート!その優しくて危うい雰囲気が、物語の不安感を強めていてよかった。

「この人、本当に大丈夫?」って思いながら観てしまうあの感じ、かなり良かったです。

 

ちなみに、個人的にはオリバーの」ティーン時代を演じたキングストン・ルミ・サウスウィックくんが上手かったなと!

なんか既視感あると思ったら、数年前にハマったドラマ『Based On A True Story』にも出てた。これ日本で公開してるのかな?面白いです!!

http://oliverimdb.com/title/tt19500224/?ref_=nm_flmg_job_1_accord_2_cdt_t_2

 

二人の56日間と、現在の捜査

シアラとオリバー、2人の関係性が物語の中心にあるんだけど、ただの恋愛ではなくて、どこか危うさが常に付きまとっている。近づいているようで実は距離があったり、お互いに何かを隠していたり、その微妙なバランスがすごくリアルで引き込まれた。

あと個人的にハマった理由は、「先が気になりすぎて止まらない」タイプの作品だったこと。

 

実際、観てる期間中に夢に出てくるくらいハマってたのはちょっと自分でもびっくりした。笑

 

そしてラスト。ここはかなり印象に残ったポイントで、正直「そう来るか」ってなったかな。全体的にえぐめのスリラーとして進んできたのに、まさかのハッピーエンド(?)っぽい終わり方で、ちょっと拍子抜けした部分もありつつ、でも、気持ちのいい終わり方ではあったかな。

個人的には、二人は結ばれない運命なんだと思ってたから。

ただ、その一方で冷静に振り返ると、「あれってどういうことだったんだろう?」ってなる部分も結構ある。辻褄が合ってないように感じるところや、説明されないまま終わる要素もあって、そこはちょっとツッコミどころ

 

刑事二人の市場が事件に絡んできて、ドロドロしてきたからこそのラストだったよね。

この刑事の関係性も素敵だった。男女だけど、揺るぎない友情で結ばれているというか。

 

そういえば、シアラとオリバー二人が出てくるのは、過去に起きたことの振り返りだけど、実際の殺人事件の捜査には一切関与していない。

とっくにシアラ達が消えた後の事件捜査だったからこそ、この事件はこの二人の刑事によって書き換えられたのかな。

 

ただ、私は家族への復讐に燃えてたシアラakaメーガンが、すんなりオリバーの告白を受け止めてしまったのが意外だったんだよね。

許して一緒に逃げちゃった結末に違和感を感じちゃったのかも。

 

総合的に見ると、『56デイズ』はストーリーの緻密さや完璧さを求めるというよりも、不気味な空気感とキャラクターの魅力を楽しむ作品。テンポがめちゃくちゃ速いわけでもないし、スカッとするタイプでもない。むしろ病む。笑

でも、その分じわじわと心に残る。

 

モヤっとする部分も含めて、「なんか気になる」「もう一話だけ観たい」と思わせる中毒性があるドラマだった。

こういうちょっとクセのあるスリラーが好きな人には、かなりハマると思うし、軽く観るつもりでも気づいたらしっかりハマってるタイプの作品だと思う。

Enjoy!!