ちょっと最近日本に帰ってきたということもあり、ひっさびさに邦画を観ました。
なぜかカナダ帰国後に。笑
今回、ちょっと長めに日本いたから、恋しくなっちゃったよねー。でも観たのはなぜか歴史物です。
新撰組とか、正直軽ーくしか知らなかったなぁ、と、今作を見て気づきました。
家PCで観たので、来歴なり人物なりをググりながら見た笑
ぎゅっと詰まった時代だったんだなーと。面白い、日本史。
名前とか、関係人物名とか、ざっくりとした情報や時代は知っていても、大人になってから知るともっと面白い!
日本の革命時代の歴史って、登場人物多いし、文化の変化のスピードもすごいし、難しいんだけど、面白い!!
ちょっと、ちゃんと司馬遼太郎の原作の方も読みたいなーと思っちゃった。
こういうことは日本人としてもう少し知っておいたほうがいいのかもしれない。
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キャスト
土方歳三【岡田准一】
農民出身ながら、腕の立つ剣士。
最初の芋くさい歩き方から、最後の凛々しい乗馬姿までの進化?がすごいキャラクターだった。短時間でこの変化を演じた岡田さんすごいわ。
この方、SP(『SP(エスピー) 警視庁警備部警護課第四係』)とかで格闘めちゃやってるイメージあるんだけど、さすが、太刀とか戦闘のシーンがお上手でした。土方のことよく知らなかったけど、今後は岡田さんのイメージになりそう。短髪で写真撮る姿とか、教科書で見た土方と同じでびっくり。
近藤勇【鈴木亮平】
土方の郷友。のちの新撰組局長。
近藤勇は鈴木亮平さんのイメージがぴったり。どちらかというと小柄な岡田さん、山田さんと並んだ時の体の大きさにちょっとびっくりするけど、それくらいのカリスマ性と存在感のあるキャラクターだった。
沖田総司【山田涼介】
近藤と土方の弟分。
司馬遼太郎の『燃えよ剣』で描かれている沖田は、今一般的にイメージされる”沖田総司像”を作ったと言われているらしい。
土方のかわいい弟分であり、ピュアで従順ながら、任務のためなら非常な剣豪にもなれる不思議な魅力のある人物。今作では山田涼介さんの爽やか好青年と岡田准一演じる土方の泥臭さみたいなタイプのバランスは絶妙だったと思う。
ちなみに、今作の原田眞人監督は、山田涼介&安藤サクラ主演の『BAD LANDS バッド・ランズ』も手掛けていて、今作の山田涼介さんがなぜ賞を穫れなかったのかが不思議って、BAD LANDSのインタビューで言ってました。
確かに良いキャラクターだった。沖田総司素敵だったと思う。
(今作は特に沖田が印象的だったため長めのコメント↑)
お雪【柴咲コウ】
画家。土方の想い人。
柴咲コウさん変わらないなー。お綺麗です。
任務中に土方と出会い、最後まで静かに彼を支え続けるお雪。個人的には、柴咲さんはもっと真の強い役をやっている方が好きです。『ガリレオ』の時みたいな。
でも、お雪として、新撰組の重要人物を支える妻でありサポートの役として、この時代を象徴とするような”理想的な支える妻(女性)”ではあったと思う。
感想
登場人物の偉人たちはみんな、誰もが知る歴史の大物なのに、出自は庶民だから、出自や年齢が曖昧だったりするけど、みんな30代半ばくらいで亡くなってたりして、、とにかく若い!!
そんなに若いとはびっくり、せめて40代50代くらいかと思った。
沖田総司なんか結核で亡くなったのは20代だったと知って、すごーく切なくなってしまったよ、、きっと将来超有望だったろうに。
他にも、新撰組の敵として出てきた桂小五郎とか、その後木戸孝允として維新で活躍していくことを考えると、本当にこの激動の時代を生き抜くことの重みと難しさよ、、、
逆に、この時代を経験した土方世代の人は、ものすごい時代の変動を経験してきたってことだよなー。
刀から銃、袴からパンツ、曲げから短髪。。。
私たちはこの後の日本がどうなるかわかっているけど、この時代の人たちは、大きな時代の変化に対応していこうか否か、国の先行きが曖昧な時に、変化への期待と不安を感じながらも、自分が信じた”正しい道”を突き進もうとしていたんだろう。
いくつか歴史上の重要事件が出てくるんだけど、池田屋事件のとかすごかったなー。
事件の名前は聞いたことあったけど、詳細はあんまりよく知らなかったけど、こういうことかー、て。
新撰組って戦う人たちのイメージあるけど、情報屋とかもいて、武士達はお互いに命懸けだから臨場感が!!
刀なんて、銃とかと違って一発じゃなかなかトドメは打てないし、接近戦だし、まさに体力勝負と粘り合いなんだろうなーとか。
たまたま現場になった池田屋さん大変だったなーとか。
ちなみに、池田屋があった場所、現在は”池田屋”という名の居酒屋になってるそうです。
なんか、微妙。笑
裏切ったり裏切られたり、命懸けの毎日を生きていた武士たちの物語。
かっこいいんだけど、若いからこそのがむしゃら感とか無鉄砲感がアツい!!
ググってる流れで、ジャニーズ系やイケメン揃いのキャストだから、もしかしたら女子向けなのかもしれないけど、面々がとにかく豪華だし、結構血みどろで本格的な映画でした。思ったより!
相変わらず、岡田さん存在感あるなーと思った。顔濃いしね。
長身の共演者の人が多い中、山田さん、岡田さんは背が低いけど、二人とも存在感は濃ゆかったなー。
本当に、キャストいろんな人出てた!ちょっとだったけど、柄本明、市村正親、村上虹郎とか人気役者さんがわんさか出てたよ。
はんにゃの金田さんは今バリバリ役者さんやってるんだなー。最近は大河ドラマ『光る君へ』にも出てた!今回は、近藤達とともに新撰組になった剣士、のちに土方達と対立する藤堂役。岡田くんとの太刀のシーンも迫力あった。
商人の家出身で、人付き合いや交渉術に長けていた山崎役の、ウーマンラッシュアワーの村本さんも、絶妙に気持ち悪くていい役だった。今作で一番好きかも。笑
沖田総司役の山田涼介くんが、男性メインのキャストの中、キラキラの美少年具合いと、ピュアで従順なキャラクターがとにかく爽やか。独特な生え際が気になったけど、それもキャラクターなんだろうなぁ。
本当に実際ピュアで剣豪でこんな美少年だったら、沖田は「美人薄命」ってことなのかも。(え)
作品内では、ひたすら古風な武士だった土方だけど、近藤勇と別れたあたりからは近代的な改革への適応にはあまり時間はかからず、最後なんて、フランス軍人と刀と銃を交換しちゃってたけど、そこからもう剣じゃないんだ!って思っちゃった。笑
土方は、西洋の組織体制を参考にしていたし、外のやり方を受け入れたり、改革に向かっていくことへの抵抗はあまりなかったのかもしれない。
実際のところはわからないけど、今作を見た限りだと、後半の土方は政府に対抗反対していたというより、自分の信念と新撰組の居場所を守るために、ギリギリまで戦っていたのかもしれないと思った。
実際のところ、彼の最後について詳細は不明らしいんだけど、あのラストはあんまりにも作り物な気がしちゃったなー。土方はワイルドながら素朴な人だから、あそこまでありえない終わり方にはしないでほしかったかも。。
でも、まさか北海道に行ってまで戦っていたとはびっくりだよ。その志の強さと頑固さがすごいんだなー。
やっぱり、最後に名前が残る人たちって、実は我が強くて頑固なんだと思う。ある程度。だからこそカリスマ性を感じさせるんだと思う。
これだけ濃くて長い内容を、2時間半の映画にまとめるのは難しかったと思うけど、私はだいぶ楽しめました。本当に小説読んじゃおうかなー。