
今回の『ウィキッド 2 永遠の約束』もかなり楽しめた。
やっぱりね、キャストの歌唱力の圧倒的なレベルの高さ、よ。
これは前作もだけど、スクリーン越しでも伝わってくる声の力、感情の乗せ方、そしてそれを支える演技力まで含めて、“ミュージカル映画としての完成度の高さ”をしっかり感じさせてくれる作品だった。
今作で特に注目なのは、シンシア・エリオヴォが演じるエルファバ(Elphaba)。
彼女の歌は単に上手いというレベルではなく、力強い。孤独や葛藤、怒りといった感情がダイレクトに伝わってきて、パワーを感じる。小柄な人なのにすごいよね。
今作で聴くまで全然知らない女優さんだったんだけど、これからより人気出そう!

一方で、アリアナ・グランデ演じるグリンダ(Glinda)は、軽やかで華やかな存在感がありながらも、並外れたナルシストさと、コミカルな雰囲気が憎めない人気者キャラ。
アリアナの演技結構好きだったな。特に1作目のボーウェン・ヤンとのやりとりとか、コメディ向いてる!!さすがディズニーチャンネル出身なだけある。
また、ジョナサン・ベイリー演じるフィエロ(Fiyero)も物語に重要な役割を持つキャラクターとして登場する。
どっかで見たと思ったら、『ブリジャートン家』の人ね!!イケメンなんだけど、キャラクターのせいなのか、なぜか存在感とか魅力が感じられなかったな。私は。
フィエロはただモテるだけなのよ。笑

だからか、個人的にはエルファバとフィエロのラブストーリー要素については、少し蛇足に感じる部分もあった。
そう思っちゃったのは、なんとなくこの二人の相性に違和感があったからかも。。。エルファバは最強の魔女なのに対し、フィエロは正直ただの王子様だからね。

今回の作品は、前作と比べるとレビューがやや落ちているという声もあるが、それについても個人的には納得できる部分はある。やっぱり、最初に感じた“新鮮さ”や“驚き”という点ではどうしても薄れてしまうし、公開までの時間が空いたことで期待値が高まりすぎた結果、評価が厳しくなっている側面もあるんじゃないかと思う。
ただ、それは作品の質が落ちたというよりも、観る側の期待とのバランスの問題に近いのかもしれない。相変わらずミュージカル映画としての完成度はかなり高いし、 作品全体としての魅力はしっかりと保たれていると思ったけどね、私は。
ミュージカルファンにとってはあんまり満足のいく仕上がりじゃなかったってことなのかも。
私はウィキッドの原作を全く知らないから、展開も結末も、ワクワクしながら観ることができたし、ブリキ人間になっちゃうところから、少しずつオズのストーリーに繋がる展開が見えてきて面白かった。

私はとにかくこの二人が好き!!
ヴィランなんだけど、オシャレすぎでしょ。笑
言い忘れてたけど、コスチュームデザインも秀逸なのよ、この作品。
特にミシェル・ヨーの髪型とか注目して観てほしい。
それに、メインの二人だけじゃなくて、それを支える脇役たちの人間的な魅力が素晴らしい。
おとぎ話の世界のはずなのに、良い意味でも悪い意味でも、人間味のあるキャラクターが多いのは、今作の魅力だと思う。
元々、小説の原作は政治的な内容が多く含まれていたらしく、だからこそ人間的な欲望に忠実なキャラクター(人だけじゃなくても)が多いのかも。
後半にかけての展開はとても面白くて、『オズの魔法使い』とのつながりが徐々に明らかになっていく構成にはワクワクさせられた。「あの要素がここに繋がるのか」と気づいた瞬間の楽しさは、この作品ならではの醍醐味だと思う。

メインは二人の友情ってことなのかもしれないけど、正直2作目はそれよりもお互いに自分の信念を貫くことを決めたって感じがしたな。
選択を尊重し合う、それも友情なのかもしれないけど。
勝手な意見だけど、エルファバとグリンダは立場逆の方がよかたんじゃないかなー、とも思った。
最強の魔女が愛のために隠居(?)する必要はないような気がした。
私エルファバの肩持ちすぎ?フィエロのこと疎みすぎ?笑
ミュージカルって、正直、人によっては歌が多いことで物語に入り込みにくいと感じることもあるジャンルだと思うけど、私はむしろ音楽を通してストーリーを表現するスタイルが好きだし、観ていてワクワクする!!
今回もその良さをしっかり堪能できた。
むしろ、この映画を観たことで舞台版の『Wicked』も観てみたくなったし。舞台ならではの演出やライブ感で、この物語がどう表現されているのか、とーっても気になるなぁ。
子どもの頃に何気なく知っていた物語が、こうして別の視点から再構築されていく面白さ!!
そして改めて、ウィキで原作調べちゃったりして、この童話ってアメリカの話だったんだね。
総合的に見ると、『Wicked』最新作は、多少の気になる点はありつつも、それを上回る魅力を持った作品だった。
音楽、ビジュアル、キャストの演技、そして物語の構造まで含めて、しっかりと“体験”として楽しめる映画。特にミュージカルが好きな人や、『オズの魔法使い』の世界観に親しみがある人には、ぜひ観てほしい一本だと思う。
それに加えて、ミュージカル見たことある人とか、ミュージカルの方のファンだっていう人が、今作をどう思ったかも知りたいな。



キャストに関してはかなり印象的で、特に主演のダヴ・キャメロンは完全にハマり役。



