やっと本気出し始めたかNetflix。
ここまでちゃんとしたアクション映画は久々。
ここ数年、どれも”Meh”な感じばかりだったNetflixのアクション映画。
登録料値上げやらシェアアカウントの事実上の禁止などなど、こうなってきたからにはそろそろクオリティも格上げしてもらわないとですよね。(マジで)
今作は特に、キャストが豪華な上に女性人気の高い俳優陣が揃っていることからも話題に。
確かに、本格的なアクション映画なのに女子が好きなタイプの映画だったと思う。
キャスト
ライアン・ゴズリング
『バービー』のケン役が決まっているライアン・ゴズリングだけど、私は『きみに読む物語』とか『ラ・ラ・ランド』の優男ライアンよりも、『ブレードランナー 2049』や『ドライヴ』の闇ライアンがタイプだから、今作のシックスはかなり好みのハマり役だったかと。
フィッツロイやモーリスとの親子のような関係性も、シックスの人間性を感じられてよかったなー。でも、個人的にクレアはちょっとうざかったの。笑
シックスと仲良くなって彼が愛着を持つっていうのはわかるんだけど、あのSassyな態度がさ。もうちょっとただのかわいい女の子でよかったのでは?と。(やきもちではないとは言い切れない)
カリスマ性があるキャラクターではないのに、どんな場面でも「いや、本気出してませんよ。」みたいな顔で乗り切る系の役がかっこいいのよこの人は。完璧じゃない、ラフで可哀想な役が、なぜか似合うんですよ、彼は。(伝われ!)
あと、どうでもいいかもしれないけど、彼カナダ人だからね!!ライアン・レイノルズもカナダ人だからね!!(何度でも言う)
クリス・エヴァンス
この正統派イケメンをどうソシオパスに仕上げるんだろうかと思ったけど、口髭とか服のチョイスとか…
黄色いタンクトップで出てきた時にもう「あ、これはもうやばいやつに間違いない!!笑」てなりました。
ロイドがシックスを”Ken doll”と呼んだり、ところどころにリアルのジョークが混じってたりするのは、監督・ルッソ兄弟の遊び心なのかな。
ピチピチの白パンツ姿を後露からローアングルで撮るシーンが多かったのは、完全にキャプテン・アメリカの”American ass”を意識したに違いない。笑
アヴィク・サン
個人的に注目だった脇役は、一匹狼の殺し屋・ダヌーシュ役のアヴィク・サン。
アクションシーンのキレがやばいのよ!さすがボリウッド出身俳優!踊れる人はキレが違うわ。
ダニとの戦闘シーンで、最後に慈悲を見せるところもクール。インドの民族衣装に似せた衣装もカッコよかったです。
アナ・デ・アルマス
そうそう、ダニ。
アナ・デ・アルマスは007でもチャーミングな諜報員役が可愛かったけど、今作ではもっとハードコアなアクションシーンがいっぱいのかっこいい役どころ。いちいち可愛かったな。
このかわいい見た目とのギャップもいいんだよね。
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』でも共演したクリス・エヴァンスと全く異なるタイプの今作で再共演。
レジ=ジーン・ペイジ
Netflixの『ブリジャートン家』で人気爆発した魅了したレジ=ジーン・ペイジも出てるんだけど、彼のカーマイケルは悪役としての重厚感には欠けてたかなと。むしろ諜報員役でアクションやってほしかったわ。
でも、、、メガネ似合ってたよ。笑
ジェシカ・ヘンウィック
正直、カーマイケルの尻拭いをさせられる部下のスーザンの方が、デスパレートな演技やら最後の裏切りやらからも大物感が感じられたかも。続編出たら、そこではきっとスーザンがカーマイケルを蹴落とすんだろうな。笑
ちなみに彼女には『マトリックス レザレクションズ』の青髪美女役以来注目しております。
余談ですが、彼女スターウォーズのレイ役候補だったんだって。うーん、わかる。
ビリー・ボブ・ソーントン
忘れちゃいけないのがフィッツロイ!!
最初は彼が黒幕かと思ったんだよなー、ごめん。笑
勝手に『ゴリアテ』のイメージが強いんだけど、今回はどこまでも真摯でロイヤルなパパ感がカッコよかったわ。クレアとの関係性も泣けた。
おまけ
このプレミアの写真がかわいい。笑
見どころ:
クリスと腕組んでるアルフレ・ウッダードがかわいい。カジュアルなドレスも可愛い。
ケン意識した!?なライアンのパステルスーツ。好みではない。
オーラがすごいジェシカがセンター。
ちょっと恥ずかしそうなアヴィク・サン。レジ、もっとウェルカムにしてあげて。
早く終われって顔してる、アナ。
クレア役のジュリア・バターズが全然13歳じゃない。
そして何より、超ロックスターなビリー・ボブ・ソーントンのギャップがかわいい。
映像美
私は映画のディテールまでを批評するタイプではないけど、今作は特に、カメラワークやら色・光の使い方やらが絶妙でかっこよかった。
バンコクの花火のシーン、飛行機内の煙(名前わからず)のシーンなど、アクションシーンをより魅力的に撮る演出が素敵だったわ。
それに、バンコクとか、クロアチアとか、その場所のチョイスも絶妙だよね。
定番だと香港とかパリとかってなりそうだけど、そこまで定番じゃないロケーションだったのが面白かった。バンコクのクラブのシーンはすごく好きだった。
プラハは壊され過ぎちゃってて気の毒だったけど…笑
『アベンジャーズ』シリーズを手がけたルッソ兄弟の作品だから、流石のアクションシーンと迫力なんだけど、今作ではさらに凝った色・光使いでその王道のかっこよさをよりおしゃれに仕上げることに成功していたと思う。
正直、今作のストーリーはそこまで重要じゃなかった気がする。
データチップのためにここまで全部壊さなくて持って程、触るもの全てを壊していくんだけど、シックスとロイドの関係性やキャラクターを考えるとあり得な差を感じることもなく…
↓↓これがいい例(悪い意味で)↓↓
ストーリーがうやむやで残念になっちゃう映画もあるんだけど、『グレイ・マン』はそれぞれのキャラクターが引き立ってるからそこのうやむやが気にならなかったのかも。
ツッコミどころは色々あるけど、(なんで落ちた穴に偶然爆弾の材料が揃ってるの?とか笑)それもカバーされるだけの迫力と説得力があったんだと思うな。
評価
星 4.5/5!!!!!