ハイジャック&ゾンビ(ヴァンパイア)というなんともカオスな組み合わせが気になって、つい観てしまった今作。
ガッツリ3流映画を期待していたのに、(意外にも)面白かった!!
それでも細かいことは考えずに見ることをお勧めします。笑
正直、ホラー・パニックファンの方々には物足りないかもしれませんが、苦手な私には割とちょうどよかったかも。
ちょこちょこ見覚えのある俳優さん達が出ています。
ドイツの映画だけど、作品内では英語とドイツ語両方が使われるという忙しい映画(吹替えで見れば全く問題無し!)ではあるけど、正直セリフが聞き取れなくても大した問題はない作品です。笑
あらすじ
ドイツからアメリカに向かう飛行機がハイジャックされる。
謎の病に侵された母が、息子を守るために立ち上がる。
キャスト
監督:ペーター・トアヴァルト
『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』、『THE WAVE ザ・ウェイブ』など
ナディア【ペリ・バウマイスター】
持病に苦しみながらも女で一人でエリアスを育てる母。
登場からいかにも怪しげでダークなイメージのナディア。
きれいなお母さんが豹変していく姿は面白い!女優さんの演技がさすが。
エリアス【カール・アントン・カーシュ】
ナディアの息子。
やけに大人びたナディアの息子エリアス。子供とは思えない勇敢さと賢さで母を支える。
感想・レビュー【ネタバレあり】
軍隊が不安げな表情で謎の旅客機の着陸を受け入れるシーンから始まるこの映画。
終始ダークな雰囲気ながら、親子の愛や乗客との人間関係も見どころ。
ナディアとエリアスの親子は、ナディアの治療のためにニューヨークに向かう。
ナディアがヴァンパイアになった経緯はいかにも映画って感じのあり得ない設定ではあるんだけど、「意味不明」過ぎなくて意外としっくりきた。笑
作中ではヴァンパイアって呼ばれてたけど、要はゾンビ。
感染の仕方も、殺し方も基本的にはゾンビ。ヨーロッパの映画だからあえてヴァンパイアなのかな?と思ったり。笑
ハイジャックのテロリストには、なんと『プリズン・ブレイク』のお兄ちゃんが!
テロリストはかなり冷酷でドキドキしたけど、特にエイトボールっていうサイコ野郎が怖い。なぜかナディアの血を採取して自分に注射し、ヴァンパイアになるという異常具合。笑
乗客の一人、ファーストクラスの”金に物言わせるオヤジ”も、途中負傷して命が危なくなると、死にたくないばかりにヴァンパイアになろうとする。
ここ一番ムカついたなー。
これはヴァンパイアの感染だけど、どんなウイルスも(コロナも)機内で感染したらこうやって広がっていくのかな…と考えずにはいられなかったわ。笑
この映画はアクションが結構あるのにちょーっと微妙…、70%くらいしか頑張ってない感じがしました。笑
機内のシーンが多いから大きなアクションが出来ないのはわかるけど。
最後、着陸した飛行機いっぱいのヴァンパイアVS軍隊がどうなるのかワクワクしながら見てた私。真っ暗な機内で飛びかかってくるヴァンパイア乗客との戦闘シーンはドキドキ!
エリアスとファリードの話を聞かずにただ突っ走るアメリカ軍にヤキモキしながら観ていました。
最後には、もはや完全にヴァンパイアと化してしまった母ナディアを一瞥し、息子エリアスが飛行機を爆発させて終わるという…
これは結構あっけなかったなー。笑
てかね、エリアス絶対に中身子供じゃない!
一人でテロリストに立ち向かおうとしたり異常なほど気が利いたり、とにかく普通の子供ではない。笑
親子愛がメインだったから、もうちょっと親子の感動の最後があると思ったけど、ちょっと中途半端だったかな。
てか、お母さんのビジュアルがもう人じゃないし会話もほぼなくなっていくから、感情移入がしにくいというのもある。笑
映画としての出来は中途半端だったように思うけど、ハイジャック+ゾンビ(ヴァンパイア)という組み合わせは新しいし、そういう意味では面白かったかなと。
最初の期待値が低かった分、楽しめました!笑
最初から最後までひたすら良い人のファリードとエリアスが幸せになってくれることをとにかく願うばかりです…
評価
☆星 3 個/ 5 個☆
※期待が低かった分、個人的には予想よりも楽しめた。
※アクション映画としても、ホラーとしても、中途半端な内容。