シタデル(CITADEL)とは、フランス語で城塞を意味する言葉。
国や政府の枠を超えた超一流スパイのドラマってことで、こういう定番アクションものが大好きな私としてはもう観るしかなかった。
しかもリチャード・マッデンとプリヤンカー・チョープラーの共演なんて、夢のようですよ!
ポスターをぱっと見て、スパイモノだと聞き、これ、まさか、、、『Mr.&Mrs.スミス』的な??と思ってたんですが、別れられない夫婦ってこと以外は全然違った。笑
豪華キャストだし、制作総指揮も『アベンジャーズ』や『グレイマン』を手がけたルッソ兄弟だし、公開前の期待値は高かったんだけど、、、
レビューでは星3.5。妥当だと思います。笑
あらすじ
8年前、シタデルは崩壊した。全人類の安全と安心を守ることを使命とする独立したグローバルスパイ機関だったが、世界を陰から操る強大なシンジケート、マンティコアの工作員によって破壊されたのだ。この戦いでシタデルのエリート捜査官メイソン・ケイン(リチャード・マッデン)とナディア・シン(プリヤンカー・チョープラー・ジョナス)は辛くも命は取り留めたが記憶を無くしてしまう。それ以来、彼らは自分の過去を知らずに新しい人生を歩んでいる。しかしある夜、メイソンはシタデルの元同僚バーナード・オリック(スタンリー・トゥッチ)に追われる。バーナードはマンティコアが新たな世界秩序を築くのを阻止するためにメイソンの力を借りようとしたのだ。やがてメイソンはかつてのパートナー、ナディアを探し出し、彼らはマンティコアの陰謀を阻止するために世界中を駆け巡る。秘密と嘘、そして危険な愛に悩まされながらー。
キャスト
メインキャストが豪華!!
そして私好み!!笑
メイソン・ケイン【リチャード・マッデン】
8年前のミッションで記憶を失ってしまった、シタデルの元敏腕スパイ。
現在は田舎で妻子と幸せに暮らしながらも、自分の過去が気になりDNA鑑定を受ける。
時期ジェームズ・ボンド説も出ているスコットランド出身の人気俳優。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のロブ・スターク役で注目され、『エターナルズ』のジェンマ・チェンとのカップルが最高にお似合いだった彼。
個人的にはNetflixの『ボディーガードー守るべきものー』のスコットランドアクセントに惚れて依頼、好きな俳優トップ10に入る俳優さんです。声がいいのよ。
ナディア・シン【プリヤンカ・チョープラ・ジョナス】
メイソン・ケインのパートナーでシタデルの元エリートスパイ。
メイソンと共に、8年前のミッションに参加していた。
とにかく美しい。
ボリウッドでの成功後、ハリウッド進出してジョナスブラザーズの末っ子ニック・ジョナスを射止めた、インド出身の女優さん。とにかく美しい。
『クワンティコ』でもアクションやってたけど、シタデルはさらに本格的だしリアリティもあってカッコよかったー。とにかく美しい。(何度も言う)
バーナード・オリック【スタンリー・トゥッチ】
シタデルの技術担当エージェント。自信家。
メイソンの生存に気付き、マンティコアの計画を阻止するために接触を試みる。
ハリウッドの名脇役が、今作でもその本領を発揮。
俳優としては本当に幅広い役をこなしている彼ですが、やっぱりお気に入りは『プラダを着た悪魔』のナイジェル役かな。笑
この方、料理本を出すほどの料理上手で、私もずーっと買おうか迷ってる。笑
ネタバレ感想
スパイものとしては、、、
ちょっと前だけど、ルッソ兄弟の『グレイマン』は超好みだったし、今作も面白くないはずがないと思ったんだけど、、、どうも重厚感に欠けてたかな。
「エリートスパイ」、「陰謀説」、「裏切り」などなど定番は全部揃ってたのに、なぜか何かが物足りないのよ。
作品の雰囲気もストーリーも悪くないのに、なぜ『グレイマン』レベルの出来にならなかったのかと考えてみたら、”ツメの甘さ”だと思うの。
特に1話の電車のシーンとか、アクションも二人のやりとりも、ストーリーの流れも、期待度マックスだったのに、カイルがメイソンに戻ろうとしてバーナードと協力し始めるところから、「いやいやいや、8年ただの田舎者だったイケメンがこんなに簡単に一流に戻るわけないだろーーーー!!」とか、ツッコミどころが満載なのよ。
カイルの能力も、最初のミッションは”本能”で乗り切るけど、カーターの救出作戦では全く役立たずなの。
ナディアとメイソンの関係も、お互いにほぼ一目惚れ?で結婚までするのに、なんか薄っぺらいのよ。1
なぜだ!!なぜこういう演出にしたんだい、ルッソ兄弟よ!!笑
裏切り者も、「誰なの?誰なの??」て思わせておいて、最後まで答えはわからず。
そして新シーズンは全く違うキャストとストーリーになるなんて、、、なぜ?なぜ???
キャストが好き
リチャード・マッデンが出てるとなれば、観ないわけにはいかないのよ。終始、妻アビーが羨ましくて仕方ない。笑
プリヤンカーの美しさもいちいち見惚れる。 顔が好き。そして毎回髪型が可愛い。
バーナード役のスタンリー・トゥッチも、今回も、『絶対的いい奴”という期待にしっかり応える安心感のある役どころ。
悪役のおばさまも、バラのお世話するいいとこの奥様かと思いきや、冷酷で残忍な政治家で、そこもよし。
メイソン達を追う兄弟も髭が似合うイケメンでよし。
何度も言うけど、本当にキャストに支えられてどうにかなった作品だった。
アクションも結構本格的だったし、ハードな要望に応えたキャスト達が評価されるべき作品です。
ダリアの最終兵器かと思われたヤマザキは、結局ただの伝言役でがっかりだったなー。
あれだけ期待させといて、全然何もしてないの、ヤマザキ。せめて刀振り回してメイソン達と戦うくらいの活躍をさせてあげてほしかったわ。笑
シタデルの同僚カーターとグレイスももうちょっと活躍させてあげてほしかったな。
そして、欲を言えば、世界を股にかけるスーパースパイなんだから、もっとダイバーシティとを見せてほしかったわ。そこも薄っぺらさの原因かもしれない。。。
総評
とにかく、重厚なキャストとブランドに支えられている感が否めない。
ここまで急いでストーリーを進めなくてもよかったのでは?
もっと一つ一つのキャラクターディベロップメントがしっかりしてればもっと面白かったと思うの。
これは今後のシーズンで明らかになっていくのかもしれないけど、スパイたちがどうやってこのスーパースペシャル凄腕スパイ集団に入ったのかとか、その辺のバックグラウンドを組み込んでいたらもうちょっとキャラクターに厚みが出たんではないかと思う。
国の枠を超えたスペシャルなスパイ集団だって言いつつ、人数も少ないし、施設がなんかこじんまりしてたのも、あからさまなCGのシーンが多かったのも薄っぺらさの原因かも。
キャストとブランディングにお金使いすぎて予算なかったのかな?笑
セレステが実は記憶を失った自分の妻だったとか、そのショックもメイソンからイマイチ感じられず、、、そのまま終わってしまったのも残念。
この夫婦の秘密は設定が良かっただけに、シタデルの人間関係のドラマももっと観たかった。
しかも、次のシーズンはそもそもメイソン達の関係ない新しいキャラクター主役のストーリーみたいだし。
長い目で見てストーリーを考えてるのかもしれないけど、「次のシーズンが楽しみで仕方ない!」って感じでもないし、シーズン2ではもはやキャストが全く変わって違う目線でストーリーが進むのかと思うと、ちょっとめんどくさいかな。
そこまでして見続けたいクオリティのドラマではなかったかも。
とはいえ、アクションやカメラワークはかっこいいし、キャストも豪華だし、悪い作品ではなかった。
ただ、これだけのキャストと前置きと設定だと、もっと重厚な出来を期待してたのよ!!
シーズン2は”ディアナ”のストーリーみたいだけど、なんとなく聞き覚えあるような、無いような、、、
てか、ディアナって出てたっけ?もし出てたとしたら少しは納得できるけど。
シーズン2観るかなー、どうかなー。でもリチャード・マッデンでてるしなー。