探偵Lの映画ブログ

カナダ在住の映画&ドラマオタクが探偵気分で映画をレビューするブログ

映画『刑事ジョン・ルーサー:フォールン・サン』型破り暴れん坊刑事が狂気の殺人鬼を追う、ハラハラサスペンス

2010年に始まったドラマシリーズ『LUTHER/刑事ジョン・ルーサー』がオリジナルで、こちらは映画版。

ドラマは観たことないけど、映画だけで十分楽しめました。

今作観てからちょっと気になってる、、、

 

イドリス・エルバ(『マンデラ 自由への長い』、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』など)演じる荒くれ者刑事が、狂ったサイコパスキラーを追うハラハラドキドキのアクションサスペンス

そう、ドラマの方はどうだったか知らないけど、アクション多めなのよ。ゴラムakaアンディ・サーキス(『ロード・オブ・ザ・リング』、『猿の惑星』など)めっちゃ動けるのよ。笑

 

イギリスのサスペンスってなぜこうもダークなんでしょうね。*1

 

結構グロいしバイオレンスだし、目を背けたるシーン多めだから、ただの刑事ものサスペンスだと思って観ると後で後悔するかも、、、

 

 

今作が好きだった人には、こちらのイギリスサスペンス(ドラマ)もおすすめ。

mobayuri.hatenablog.com

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あらすじ

狂気的な連続殺人犯に怯えるロンドン。投獄中の元刑事ジョン・ルーサーは、野放しの殺人犯を捕まえるため脱獄。警察にも追われる中、手荒い捜査と鋭い推理で犯人を追い詰める。

 

感想・分析【ネタバレあり】

殺人犯(ゴラム)

犯人のキャストチョイス正解だわ。この人は本当に狂った演技が似合うよね。笑

しかも、このサイコパスめちゃ強いの!!完全に体格では不利なはずのルーサーと、対等に戦うフィジカルなアクションは結構な迫力です。イドリス・エルバもさすが。

 

これはドラマが元のシリーズだからかもしれないけど、この事件はおそらくこれから続くストーリーの序章に過ぎないんでしょう。だから、彼の正体や職業もインターネット上の監視をするオフィスのことも、ほとんど何もわからないまま終わってしまいます。

 

モヤモヤするんだけど、今後の続編(頼むから中断とかやめてほしい)で明かされていくんだと思ったら、この終わりかたでいいんだと思う。

あれだけ手の込んだ(吊るすやつ)演出するんだから、その意味も今後の続編で説明してほしい。てか、説明必須。

 

ただ、犯人の最後はちょっとあっけなかったかなー。

被害者の死体と共に溺れ死んだってことなんだろうけど、湖の底でルーサーはまだ持ち堪えてるのに、犯人だけ息絶えてしまうっていうのは、ちょっと「えー、それだけなの、、、」てなった。

 

被害者

脅迫によって犯人に協力せざるを得ない被害者たちの、「死んだ方がマシ」な秘密はすごく気になるんだけど、ほとんどわからないまま終わり。てか、むしろいっさい触れられず。

 

インターネットって特に、なんとなーくコメントしたりツイートしたことも、履歴も足跡もそう簡単に消えて無くなることはないってことを心に留めておかなきゃいけませんねー。

現代的な手法で活動(?)する犯罪者が出てくる作品は増えてきたけど、ネットの脅迫ってよりリアルに感じるから怖い!

 

今回も、配信した殺人ショーを見ていること自体がのちの脅迫に使われるのかな。

普通の人のふりして暮らしているサイコパスたちのための配信ショー、みたいなコンセプトだったけど、どんな人にも普通じゃない面(もしくは単に好奇心、)ってあると思う。

 

よく、アレクサやSiriが家の会話を全部聞いてるっていうけど、今のところただ自分の身に損害が出ていないだけであって、何かちょっと間違えたら今作のようなカオスも起こり得るんだろうなーと。

実際にあるし、その手法も結構怖い。気になったら『スノーデン』をお勧めします。

 

余談

ドラマ見てないから、引退した元相棒が出てきた時には「あーーー、もうこのいいキャラおじいちゃん絶対死ぬじゃん!!」て思ってたんだけど、レギュラーだったんだね、よかった。笑

 

*1:ここに必ずエロが入ってくるのがアメリカだけど、私はこっちの方が好きです。

映画『オットーという男』トム・ハンクス主演のリメイク、おせっかい隣人との出会いで変わっていく偏屈老人を描いた感動作。

日本では3月10日に公開の話題作、一足お先に観てきました。

まだ公開していないので、感想はネタバレなしで書いてます!!

 

今作、またしてもなんの予習もなしに観たんですが、やはり、さすがだわ。

自分史上最も泣いた映画ベスト5に入る『ターミナル』、『グリーンマイル』のトム・ハンクス。

 

なーんか、雰囲気がヨーロッパ?ぽい?と思ったら、案の定ハリウッドのリメイクでした。笑

原作はスウェーデンの同名ベストセラー小説で、映画版は『幸せなひとりぼっち』。うん、聞いたことあるぞこの映画。

 

youtu.be

 

ちなみに、オットーの若者時代は、実の息子トゥルーマン・ハンクスが演じています。

でもあんまり似てないんだよなー、この親子。笑

 

オットーはきっと日本でいう典型的な「老害」なんだろうけど、彼の孤独や寂しさは物凄くわかるし、共感できるはず。そして、そんな彼にお節介をかける新しい隣人の優しさと人懐っこさで救われる孤独や命があるとしたら、隣人愛って大事かも…って思うかも。

 

泣ける映画として紹介されてるけど、ディズニーの『カールじいさんの空飛ぶ家』のような温かさがあるストーリー(てか、オットーはそのままカールじいさんだと思う)。
カールじいさんで号泣した人はクリティカルヒットでしょうね。笑

 

余談だけど、ものすごーーーーーーく昔、子供の頃に読んだ『夏の庭 THE FRIENDS』っていう小説を思い出しました。おそらく児童向けですが、すごくいい本。おすすめです。

 

 

あらすじ

近所をパトロールしては隣人に説教して回ることを日課としている、偏屈な老人オットー(トム・ハンクス)。頑固者として知られているが、半年前に最愛の妻を亡くし、仕事も無くして生きる希望を失っていた。

そんな時、近所に越してきた新しい隣人マリソル(マリアナ・トレビーニョ)の一家と出会い、オットーの心に少しずつ変化が生まれる。

 

感想【ネタバレなし】

個性的なキャラクター達

もちろんトム・ハンクスは素晴らしいんだけど、正直それよりもサイドキャラたちの個性と優しさ、明るさがとにかく素敵。オットーとは対照的にいつもハッピーなマリソルとジミー(キャメロン・ブリットン)をはじめ、オットーと彼らとのやりとりがとにかく笑えます。

 

今作のもう一人の主役、マリソルのメキシコ系肝っ玉母ちゃん感最高!

オットーのような頑固親父にも物怖じしない陽気な彼女の性格が、オットーの心を少しずつ孤独から救い、そこに絆が生まれていく、そんな二人の関係性が素敵なのよー。

 

幸せなひとりぼっち

原作の邦題が『幸せなひとりぼっち』なだけあって、こんな隣人達に恵まれたオットーは、ほんと世界一ラッキーな偏屈親父*1だと思うわけ。

 

オットーみたいなお年寄りっていーーーーぱいいると思う。

オットーみたいに、まわりは彼らの過去や事情なんて知らないから老害扱いされてるかもしれないけど、ちょっとした出会いやお節介に救われる人もいるのかも。

 

実際にマリソルの一家とオットーのような、家族ではないけど支え合う、こういう関係があったら素敵なのに、なんで現実はこううまくいかないのかなー、なんてちょっと切なく考えを巡らせてみたり…

 

残念だったのは…

ストーリーは最高なのよ。さすが世界的ベストセラー。

ただ、残念なことがあるとしたら、ところどころで謎のCGシーンが度々出てくる。

「これCGにする必要ある?」ていう、明らかなCGのせいで気が散ってしまうことが残念だった。相棒の猫さえもCG。そこまでする必要ある?と。

 

正直、トム・ハンクスの映画はもっと泣けるやつ他にある。

ただ、今作に関しては、泣けるんだけど、悲しくはなくて、観終わった時には少し優しくなれたような気がする温かさを残してくれる作品だった。原作も読みたいなぁ。

 

評価

星 4.5/5 個

 

*ストーリー、キャラクターは最高。原作のおかげかな。

*オットーの心情や生活の変化がリアルで切なくて、その表現が絶妙。

*個人的に、CGのシーンがとにかく残念だったからちょっと減点。

*1:今作で度々出てくるHOA(Homeowner Associacion)は、現在まさにアメリカでものすごく嫌われている(要は地域の管理団体)団体で、それ系のおじちゃんってだけでもう…苦笑

My ベスト10 映画挿入歌&テーマ曲【トップガン、ジブリ、マーベル etc.】

今日は、今まで観た映画の中から個人的なベストミュージックを紹介。

そういう気分だったので。笑

 

”ベスト”と言っても、どれも同じくらい好きだし、順番はつけません。笑

みんなが知ってる人気曲もあれば、「これ映画の曲だったの?」ていう曲もあると思う。

 

テーマ曲というより、挿入歌の方が記憶に残ることってあるよね。

何年も前に聴いて、いまだにローテーションしている曲も多数です。

私の趣味もあるので、チョイスにちょっと偏りはあるかもしれませんが、、、

 

他にも思いついたら書き足していこうと思います!

 

 

I Ain't Worried by ワンリパブリック

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これは、言わずも知れた『トップガン マーヴェリック』の挿入歌です。

実は、映画挿入歌だと知らずに(メーヴェリック公開されてから、もったいぶってすぐに観なかったため笑)2022年夏にめちゃ聴いてました。

映画でこの曲聞いた時は、めちゃテンション上がると同時に、他の20代キャストと見劣りしないトム・クルーズの超人的ヴィジュアルに驚愕して脳が忙しかったな。。。笑

 

ワンリパブリックの曲は全部歌詞も綺麗で好き。名前似てるけどワンダイレクションじゃないよ。(私はいつも間違えがち)

 

Super Rich Kids by フランク・オーシャン

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これは、結構”知る人ぞ知る”曲かも知れない。

エマ・ワトソンが主演の『ブリングリング』のテーマ曲でした。ロサンゼルスで本当に起きた、セレブを狙ったティーンエイジャー強盗団の実話が元になった映画。ちょっと前にNetflixでもドキュメンタリーやってたから知っている人も多いかも。

派手なテーマの作品なのに、ラストのエンドロールでに静かに流れてくる曲です。”ブリングリング”と呼ばれた強盗団は、”リッチキッズ”だったことから、彼らのことを皮肉り、憐れむちょっと悲しい曲ですが、シャープな歌詞とメロウな曲調がおしゃれ。

 

当時たまたま今作の試写会を観に行って、ラストに流れたこの曲に心を奪われてしまいました。それ以来10年以上聴いている曲です。

 

おまけ

フランク・オーシャンの曲はディープでおしゃれな曲が多いけど、この曲が入ったアルバム『チャンネル・オレンジ』からは、ゼンデイヤ主演で話題になったドラマ『Euphoria』で使われた”Lost”も入ってます。この曲も好きだーーーーー。

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Demons by ヘイリー・キヨコ

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これは映画じゃないけど、アベンジャーズシリーズの『ロキ』で使われた曲。

あるエピソードのオープニングで、女性版ロキが頭の中に入り込むシーンで使われていた曲。低音のビートがかっこいい。歌詞はちょっとディープだけど曲調に合ってて、クセになる曲です。

 

ヘイリー・キヨコは、クィアであることを公にしているマルチなミュージシャン(女優業もしてる)。お母さんが日系カナダ人らしいです。

彼女の他の曲だと、”Curious”は逆にポップでかわいい曲です。これもおすすめー。

 

ルージュの伝言 by 松任谷由実

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定番の人気曲なので説明不要でしょう。

 

この曲の始まりのワクワク感と効きの冒険が始まるワクワク感が甘酸っぱくて大好き!

昔はなんとなーく聴いていたけど、大人になって歌詞がわかるようになってから聴いてみたら、実は全然魔女宅に関係ない恋の曲だったと知る。笑